測量作業において、精度の高い結果を得ることは極めて重要です。
しかし、さまざまな要因で測定値にズレが生じることがあります。
今回は、測量のズレを抑える対策について解説します。
▼測量のズレを抑える対策
■適切な測定機器の選択
測量作業の精度を向上させるには、適切な測定機器の選択が欠かせません。
例えば、長距離の測定には高性能なレーザー距離計が適しています。
一方、角度の測定には電子センサー付きの自動レベルが効果的です。
対象に合わせて適切な測量機器を使用することで、精度が向上しズレを減らせます。
■測定の重複と統計的分析
測定値の信頼性を高めるには、複数回測定したうえで統計を取り分析することが効果的です。
例えば同じ距離を何度か測定し、その平均値を採用することでズレの影響を軽減できます。
さらに標準偏差などの統計値を算出することで、測定の精度を客観的に評価できるでしょう。
■経験・環境を加味する
測量の精度は、操作する測量士のスキルに大きく依存します。
どれだけ最新の機器を使用しても、測量士の技量がないとズレは抑えられません。
また風や霧などの気象条件は、測定精度に大きく影響するため、それらを考慮して測定日を選択することが大切です。
▼まとめ
測量のズレを完全になくすことは困難ですが、適切な対策を取れば精度を上げることが可能です。
『和山技研株式会社』は、豊富な経験と専門知識をもとに全国で河川・砂防・治山施設および法面の測量・調査・設計などを行っております。
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