土石流は、豪雨や長雨によって土砂と水が一体となり、麓に向かって流れ落ちていく現象のことです。
下流に大きな被害をもたらす土石流は、なにが原因で起こるのでしょうか。
本記事では、土石流が発生する原因について解説します。
▼土石流が発生する原因
■大雨
土石流が発生する原因の多くを占めるのが、大雨です。
1時間に20mm以上の強い雨が降ったり、降り始めからの雨量が100mmを超えたりすると、地盤が徐々に緩んできます。
特に降り始めからの雨量が300~400mmに達した場合は、土石流が起こる危険性が急激に高まっており、大変危険な状況です。
■勾配
土石流が発生すると、地面に堆積した土砂が雨によって一気に押し流されてきます。
その原因は勾配にあり、勾配が急なほど土石流が発生するリスクは高くなるでしょう。
勾配が急な谷・川の周辺は、土石流が発生しやすい場所といえます。
■土質
土石流は多くの水量と勾配が主な原因で発生する自然災害ですが、土質も発生原因の1つです。
花崗岩が風化した真砂土や火山灰で構成されたシラス台地では、土質が原因で土石流が発生します。
火山が噴火した際に、火山灰が大量に降り積もった場合は、火山灰が原因で発生する土石流にも警戒が必要です。
▼まとめ
土石流が発生する原因として、大雨・勾配・土質が挙げられます。
美しい山々が連なる自然の豊かな日本ですが、いつ・どこで土石流が発生してもおかしくない地形でもあるといえるでしょう。
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