ダムは「水を貯めている場所」と思われている方がほとんどなのではないでしょうか。
実は、水を貯めているだけではなく、砂防ダムと呼ばれる土砂を貯めておくダムもあります。
今回は、貯水ダムと砂防ダムの違いについて解説します。
▼貯水ダムと砂防ダムの違い
■内容と数
貯水ダムと砂防ダムでは貯めているものに違いがあり、その名が示す通り貯水ダムは水、砂防ダムは土砂です。
ダムといえば貯水ダムのイメージが強いものの、その数は全国におよそ2,700基しかありません。
一方の砂防ダムは約90,000基が存在し、日本全国の山中にある川や沢に作られています。
■目的
貯水ダムの目的は、主に発電・治水・利水です。
そのため、発電目的の貯水ダムには、常に一定量の水が貯められています。
治水・利水を目的とする貯水ダムは、降雨量の増加で水害の恐れが予想される場合に、水害を防ぐことが主な目的です。
長期間雨が降らない場合は、下流に水を流すことにより、水資源を行き渡らせています。
一方、砂防ダムでは貯砂量の10~50%を一時的に蓄えるほか、川の浸食を防止する目的もあります。
▼まとめ
貯水ダムと砂防ダムの違いとして挙げられるのが、内容と数・目的です。
水と土砂という内容の違いがあるほか、設置数も異なります。
ダムといえば「貯水」というイメージが強いものの、砂防ダムの方が貯水ダムの数を大幅に上回っているのです。
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